推敲しません。

胸の内から溢れ出てしまった、主に本や音楽などへの想いを置いておくだけの場所。なので推敲しません。誤字脱字勘違いあり。

ニムロッドとAINOUと神戸と日比谷

部屋とYシャツと私」みたいな日記タイトルになってしまったが・・・。幾つかの出来事が頭の中で繋がって、ぐるぐるしているので日記で整理しようそうしよう。

1月17日。今日は阪神淡路大震災の起こった、追悼と鎮魂の日ですね。神戸出身の友人が2人いて、お二人とも「ほんま」に大好きな、出会えて良かったなぁって思っている人だから、生きて、私に出会ってくれて「ほんま」にありがとうね。って感謝する日でもある。もちろん、出会えた大好きな人全てにに感謝している。

東京の日比谷公園でも、阪神淡路大震災の追悼式が行われているらしい。神戸出身の友人mちゃんとnちゃんは、今は東京で暮らしている。
そうだ、mちゃんと初めて会ったのは、日比谷公園だった。


昨日Twitterを眺めていたら、フォロワーさんは音楽好きか本好きの方々が殆どなせいか、
上田岳弘さんの小説「ニムロッド」が芥川賞を受賞し、そのタイトルがPeople In The Boxの楽曲「ニムロッド」から取ったものだと言う話題で賑わっていた。上田さんは、兵庫県明石市のご出身だそうだ。偶然。阪神淡路大震災を経験されているかは知らないのだが。

mちゃんと初めて会ったのは、People初の、日比谷野外音楽堂ワンマンライブの日だったんだ。もう、9年も前になるんだな。

Peopleの「ニムロッド」は、東日本大震災原発事故へのやり場のない「怒り」が作品のモチベーションとなっていると言うアルバム「Citizen Soul」に収録されていて、
「あの太陽が偽物だって どうして誰も気づかないんだろう」と言う繰り返し歌われるフレーズが象徴的だなと思っていた。最近聴いてないなーこのアルバムは。


神戸と日比谷、2人の神戸出身の友人、阪神淡路大震災東日本大震災、様々な記憶や想いが、2つの「ニムロッド」を介して繋がって頭の中ぐるぐる。


Peopleファンの人は本当に「本好き」が多いよね。
最近の作品はそうでもないけど、聴いていると「脳内が本を読んでいる時と同じ状態になる」音楽だったから、まだ子供達に手がかかって時間が無く、あまり本が読めなかった時期に、非常にありがたい音楽だったな。5分そこそこの短い時間にぎゅううっと、小説とか映画とかのイメージを詰め込んでくれてる感じで。

ファン仲間から「読んでない奴皆ニムロッドはよ読め」圧がけっこう感じられ(笑)、読まないとPeopleファン破門にされそうだけど、自分の好みとしては自ら選ぶタイプのご本じゃない。から、こういう機会があって良かったかな。

でもどうかなぁ。子供の頃、若い頃は、とにかく学校や図書館にある本を片っ端から読んだ。そうして、自分が好きな世界、苦手な世界を知った。
好奇心はそんなに衰えた感無いけど、もう、好きだなぁと思う「終の住処」みたいな世界に浸っていたっていい年齢なんじゃないかと、思ったりもする。


せっかくだから久しぶりに「ニムロッド」
を聴こうかなと思いつつ、そう言う気分でも無く。音楽こそ、その時の季節や気候や景色や気分、「時」に添うものだよなぁ。

なので、mちゃんが先日貸してくれた、中村佳穂さんのアルバム「AINOU」を聴きながら日記を書いた。多くのミュージシャンが凄い凄いとド肝を抜かれた様子だったアルバム。ほんとすごいなこれは。一般人、ただの音楽好きの私は、表現できる言葉を持っていない。
生命感、魂の躍動、のようなものは感じる。

先に天に召された人々を懐かしみ、
「生きている、生きて行く」と言う事を思うこういう日には、なかなか似合っている音楽かな、と思った。